鈴木大地が語る福浦和也

こんばんは、SHUJIです。

先日の引退試合で大地は先制タイムリー!を放ち、大先輩の晴れの舞台を勝利で送り出すことができました。

その際に号泣していた。大地。
福浦さんと大地は時には兄弟のような師弟のような関係だったのかもしれません。

ロッテ・鈴木大地が語る福浦和也への感謝「一緒に野球ができて心から幸せでした」

キャプテンの心得を諭してくれた

僕が入団した2012年ころから、福浦さんは少しずつ出場機会が限られていきました。でも、誰よりもやるべきことをやっていた。練習では自分のルーティンを作り上げて、毎日しっかり同じことを続けていました。それは簡単なことではありません。もちろん、出場機会が少ないことに愚痴ひとつこぼすことはありませんでした。

 聞きに行けばいろいろなことを教えてくれますが、それ以上に背中で教えてくれるというか、福浦さんがあれだけやっているのだから、若手はもっとやらなければならない。そういう姿をずっと見せてくれていました。

 入団した最初はあまり話す機会も少なかったのですが、後輩にもしっかり声を掛けてくれるし、「大地、おはよう」と名前で呼んでくれていたのは印象に残っています。あれだけの実績を残した方なのに、偉ぶったりだとかそういうところがまったくない。そんなところも周囲の人を惹きつける魅力です。

 僕がキャプテンに就任して1年目の14年7月のことです、西武ドームでの西武戦で先発した(唐川)侑己が序盤から打ち込まれたことがありました。その試合後、立川のホテルで福浦さんと会ったときに、「ああいった状況だったのに、野手が誰も侑己に声を掛けてやりにいかなかった。大した言葉じゃなくてもいい、ケツをポンとたたいてやりにいくだけでもいい。一番近いところにいるんだし、マウンドには何回行ったっていいんだから、ピッチャーには声を掛けに行ってやれ。大地はまだ若いけど、そういうことができる選手になってほしい」と言われたんです。説教みたいな感じではなく、優しく諭してくれる感じだったので、逆に心に響きました。

 それからです。先輩だろうと何だろうと、勇気を出してマウンドに声を掛けにいこうと誓ったのは。今ではそれが当たり前のこととしてできるようになりましたが、福浦さんに諭してもらえたことが大きなきっかけになっています。

ロッテ・鈴木大地が語る福浦和也への感謝「一緒に野球ができて心から幸せでした」

福浦さんの言葉で救われた

昨年は個人的に苦しいシーズンでした。当時はサードでしたから、レアードや安田(尚憲)といったライバルたちがいる中で、オフの間は今季に向けて、「自分はどうなってしまうんだろう」とか「いや、それでもやってやる」という気持ちが交互に訪れて、すごく心が不安定でした。

 福浦さんはケアやトレーニングなどで普段から遅くまで球場にいらっしゃるし、僕も比較的遅くまで残っているほうなので、よくお風呂で一緒になることがありました。オフに練習でZOZOマリンに来たとき、たまたま福浦さんと2人だけでお風呂で一緒になることがあったので、「今季に向けて不安だ」という相談をしたんです。福浦さんは「俺は3割を打った次の年でも、いつも不安だったよ」と教えてくれました。

 6年連続で3割を打った偉大な先輩でも不安を抱えながらやっていたのだと思うと、僕なんかが不安になるのは当然。すごく救われた気持ちになったし、もっとやらなければいけないという思いになった。それが今につながっているのは間違いありませんし、来年以降も、そういう気持ちを持って取り組んでいくことができると思います。

 福浦さんの打撃はすごいところだらけなのですが、一番感じるのは追い込まれていても、打席の中では全然追い込まれている感じがしないところ。そこから簡単に逆方向にヒットを放っていく。全盛期はそこにホームランや二塁打などの長打があったのかと思うと、すごいとしか言いようがありません。

 こういう話をしていると、本当に福浦さんが引退してしまうのだという実感が湧いてきて、すごく寂しい気持ちになります。一緒に現役で野球ができて、本当に心から幸せでした。

ロッテ・鈴木大地が語る福浦和也への感謝「一緒に野球ができて心から幸せでした」

福浦さんにたくさん学び、たくさん期待されている大地

大地はチームリーダーです。
チームの前面に立って、誰よりもチームを奮いださせる選手である必要もあります。

そんな大地が唯一といってもよい頼れる先輩である福浦選手の引退。
たくさん学んだことを今度は大地が伝えていく番なのです。

  • こういうコメントを見て毎回思います。大地と野球がしたい。大地に夢を託したい。大地をもっとロッテで見ていたい応援したい。大地に言いたい。一緒に優勝しようって。目の前で言ったら泣きながら訴えてしまうと思います。一緒に優勝しましょうって。ロッテの優勝が本気で見たいです。大地、大好きです
  • 第2の福浦さんになれるのは大地だと思う。出来ればこのまま引退する日までロッテに居てほしい。そして福浦さんに教わったように今度は大地が後輩に教えてやって欲しい
  • 今シーズンはレギュラーが保証されない中、複数ポジションを守りよい成績を残した辺りさすがだなと思った。使いがってのよい選手だか、チームの中心という面をもっと評価して欲しい。FA宣言すれば、他球団のオファーも多いと思うので鈴木もロッテも悔いの残らない決断をして欲しい。
  • 今は立場や経験などは違うけれど、大地も後輩から「一緒にプレーできて本当に良かった」と言われる選手になってほしい。
  • ここ5年程度を考えても里崎・サブロー・井口・福浦とロッテのレジェンドと言えるような人達の引退が続き、中堅選手の引退もあった。成瀬・今江のような核だった選手のFAもあった。監督だって伊東から引退即監督の井口となった。チームの変革期と言える時期かもしれないが、大地が中心に立ってくれたからチームとして良い雰囲気はずっと作れてると思う。2年前井口の引退試合でサヨナラ打った大地!今日も試合を決めるバッティング頼んだ!

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