福浦さんにバトンを託された鈴木大地

こんばんは、SHUJIです。

ロッテといえば福浦和也。ロッテといえば鈴木大地。
マリーンズの看板選手の系譜は確実に引き継がれています。

「もう弱音は言っていられない」福浦和也から“バトンを託された男”鈴木大地の心意気

「試合に勝ってくれて、選手たちがたくさん打ってくれて、本当に嬉しかったです」

 この日の主役の第一声は自らのことではなく、チームに勝利を呼び込んだ後輩たちへの想いだった。

 9月23日に行われたロッテ・福浦和也の引退試合は、6-1でロッテが勝利した。先制の口火を切ったのは鈴木大地。福浦から「後を託された男」だ。

「福浦に勝利を」と明確なモチベーションを持ったロッテ打線は、この日、初回から攻勢を仕掛けた。

 1回、1番・荻野貴司が日本ハムの先発・堀瑞輝の138キロのストレートをセンター前に運ぶと、2番・鈴木の2球目を捕手・清水優心が後逸。ランナー二塁となった後、鈴木は外角低めのストレートを逆方向へ押し込むと、打球はマリンスタジアム特有の風に乗り、レフトオーバー。荻野が先制のホームを踏んだ。

「僕の中では結構しっかり打てました。野手も前に守っていることは分かっていましたし、打った瞬間抜けるなと。荻さん(荻野)もこの2日間、いい形で出塁してくれているので、つなげられて良かったと思います」

 チームリーダーの先制点がきっかけとなり、4番・井上晴哉、5番・清田育宏の連続タイムリーで2点を追加。その後も、井上や藤岡裕大のタイムリーなどで5回までに11安打6点を奪う猛攻を見せた。

「『福浦さんのために最高の花道を』という想いで、チーム一丸となってやっていました。一打席でも多く回したいと思ってやっていましたし、最後は(チャンスがあれば)守ると聞いていた。そういう想いでみんな一つになったと思います」

 鈴木は序盤からの攻勢をそう振り返った。

チーム一丸となって攻めたことで大量リードを得たロッテは9回、DHを解除し、福浦を一塁に起用することができた。そして、福浦は自らの劇的ファインプレーで引退試合を最高の形で締めくくってみせた。

 試合後の引退セレモニーで、選手代表として福浦に花束を贈呈したのが鈴木だった。

 その際、こんな言葉を交わしていた。

「『お疲れ様でした』と言った後、『これからもよろしく。任せたぞ』と言われました。あと、自分から『どんな形になるか分かりませんが、ここで一緒にやれたら』という思いは伝えました」

ロッテに入団して8年。その間に05年と10年の日本一メンバーの引退を目の当たりにしてきた鈴木。また一人、ロッテを支えた名選手がユニフォームを脱ぐ。それを見送ることになったチームリーダーは、改めて福浦の引退をこう受け止めているという。

「井口(資仁)監督の時もそうでしたし、もちろんサブさん(サブロー氏)とか、サトさん(里崎智也氏)の時もそうだったんですが、まだずっと一緒にやれると思いながらプレーしている中で、お一人ずつ引退して、今回は福浦さんの引退を迎えた。『任せたぞ』と言われて、頑張ろうという気持ちはもちろんありますが、寂しいという思いもありますし、どこか本当に心の整理がついていない自分がいるっていうのが、本音の部分としてあります」
 
 自分の胸の内を確認するかのように、少し時間を置いてから、率直な想いを語った鈴木。

 そして、こう続けた。

「ただ、福浦さんは本当に、身体の部分でも気持ちの部分でも限界までやられて、今日、最高の形で(現役選手として)チームを卒業していく。本当にまだまだいろいろ教わりたかった部分はたくさんありますが、それは叶わない。もう弱音は言っていられないなっていう自分もいます。福浦さんがスピーチで言っていた通り、後輩たちがやってくれるという想いが僕たちには託されている。明日しっかり勝って、それを示せたら、福浦さんも『よしいけるぞ!』と、新たなスタートを切れると思うので、福浦さんに安心してみてもらえるように、明日頑張るだけです」

そう意気込んで挑んだ24日の西武戦、昨年覇者の分厚い壁に跳ね返され、CS進出の望みは絶たれた。

 しかし、これで鈴木の野球人生が終わるわけではない。

 バトンを託した男と託された男ーー。

 去り行く偉大な先輩の望みを、今回成就させることができなかったが、一つの長い物語の終焉からまた、新たなドラマは続いていく。

「もう弱音は言っていられない」福浦和也から“バトンを託された男”鈴木大地の心意気

託されたことの意味

マリーンズの勝利を誰よりも願ってきた福浦さんが大地にあとを託した意味はかなり大きなものがあります。
そして、大地も福浦さんとまだまだ一緒に野球をしたいという気持ちがかなり大きく感じられます。

大地はいつも強い責任感とプレッシャーを抱えているはずです。
福浦さんの存在の大きさが分かりますね。

  • 来年もそれ以降もマリーンズで勝とう。
  • これからも成長し活躍する大地くんを マリンで見続けたい!
  • 受け継いだバトン、離さないでほしい。 どうかこのまま……千葉スターに

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