スーパー野球小僧・鈴木大地

おはようございます。SHUJIです。

我らが鈴木大地選手のインタビュー含めた素晴らしい記事がありましたので、シェアします。

生粋のリーダーなのに超野球小僧。
鈴木大地が楽天に与えるプラス要素。

キャンプの第2クール初日となった2月6日。楽天の一軍キャンプ地である久米島野球場では、若い声が青空で反響していた。

「30歳以上の選手の声出し禁止」

 午前中のシートノック。このお触れが出ていたことによって、10代、20代の選手たちが声の主導権を握っていたのである。

 今季から楽天でプレーする鈴木大地は、彼らが作る空気に溶け込みながらも「参加したい」といわんばかりに物足りなさを抱いていた。

「僕、30歳じゃないですか。だから、声を出せなかったんですよ。それがちょっとね、残念だったというか。やっぱり、若い選手が出しているなら自分も出したいじゃないですか。でも、すでにそういう気持ちを持てているってことが大事だとも思いましたね」

 腹の底に溜まっていた「声」を、鈴木は全体練習後の特守で目一杯、吐き出した。

 三木肇監督が直々に打つノックをサードとファーストで受ける。セカンドに就く高卒ルーキーの黒川史陽が「大地より声出てないぞ!」と指揮官に煽られるほど、叫び続けた。

生粋のリーダーなのに超野球小僧。鈴木大地が楽天に与えるプラス要素。

ノックしている側が唸る守備。

 特守後の鈴木の表情は、疲労感を出しつつ「声出し禁止」のシートノックでの鬱憤を晴らしたような、清々しさがあった。

「見ての通り、バテました(笑)。ロッテでも、キャンプ中のどこかで特守をやっていたので『脚をしっかり動かそう』とか、いろいろ考えながらやりましたけど、まずは『ルーキーより声を出そう』と」

 マスコミの報道では、黒川とふたりで受けたノックの本数は400本弱だったという。単純計算で鈴木が受けた数は約200本。自らを追い込んだなかでもテーマを持っていたと、コーチ時代にヤクルトの山田哲人らを育て上げた「ノックの名手」三木監督が感心する。

「ノッカーって、打っていると相手が何をしようとしているのかわかるものなんです。大地は、わざとワンテンポ遅らせて捕球をしたりとか、考えているのが伝わりました」

 この特守が物語るように、鈴木は「バッティングも守備も体力面も、いい中身で練習ができている」と充足感をにじませる。

生粋のリーダーなのに超野球小僧。鈴木大地が楽天に与えるプラス要素。

生粋のリーダーという期待。

 楽天1年目のキャンプ。鈴木はとにかく笑顔が多い。もちろん、ハードな練習で苦悶の表情を見せる瞬間はあるが、根本では楽しんでいるようにさえ感じるほどである。

 沸き起こる熱。理由を挙げればそこだ。

「(渡辺)直人さん、藤田(一也)さん、銀次さん、(岡島)豪郎……楽天は年長者が率先して声を出すチームだなって。そういう雰囲気に1日でも早く馴染みたいなと思ってキャンプに入りましたけど、僕としてはすぐに馴染めたと思っています。

 真剣にやらないといけないメニューもあるけど、明るくやったほうが辛い練習も乗り越えられるんで、自分からも『もっと盛り上げていきたい!』という気持ちはありますね」


 鈴木は生粋のリーダーだ。

 ロッテ時代に主将と選手会長を務め、強い求心力も相まって、ファンからも「大地」と親しまれた。そんなロッテを象徴していた男が、昨年、FA権を行使し、新たな野球人生のスタートの場として楽天を選んだ。

 鈴木を口説き落とした石井一久GMが言っていたように、「若い選手に背中を見せてほしい」と期待を寄せる人間は多い。

生粋のリーダーなのに超野球小僧。鈴木大地が楽天に与えるプラス要素。

「溶け込む」というレベルの選手じゃない。

 だが、当の本人の意識は少し違う。

「そういう評価はみなさんにしていただければいいことで、僕は楽天で、またイチから新しいものを築いていきたいんです」

 そう誓い、新天地での未来に胸を躍らせる。

 声を張り、白球を追う。ユニフォームを汚し、汗だくになりながらバットを振る。そんな鈴木の姿はまるで、野球小僧のようだ。

 チーム内にもそう感じている選手がいた。

 ロッテ時代の鈴木と同じように「ナオト」とファンから愛され、チームの精神的支柱として今季から選手兼一軍打撃コーチの役割を担う渡辺直人が、彼の資質を見抜く。

「大地は『チームに溶け込む』とか、そういうレベルの選手じゃない。すでに人間的なものとかが備わっているから。それは、キャンプで見ていても感じますよ。

 みんなは『キャプテンシーがある』とか言いますけど、それ以前に大地は、本当に野球が好きで、楽しんでいるなってことがすごく伝わってくる。だから、あそこまでの選手になれるんですよ。本当にいいお手本だし、若い選手は大地のそういう姿を見て、もっともっと、野球に打ち込んでほしいですよね」

生粋のリーダーなのに超野球小僧。鈴木大地が楽天に与えるプラス要素。

もう一度、野球小僧に戻って。

 イチからの再スタート。

 リーダーという衣を脱ぐ。野球少年が嬉しそうに真新しいユニフォームに袖を通すように、楽天のクリムゾンレッドに身を包む。

 ――もう一度、野球小僧に戻ってプレーしているような気がする。

 そう水を向けると、鈴木は「ほんとっすか!」と声を弾ませた。

「今はそういう気持ちかもしれないですね。『自分がどうなりたいか?』より『自分に何ができるか?』を考える時期だと思っているんで。楽天での第一歩としてはそれができていると思うので、東北のみなさんから応援していただけるように頑張っていきます」

 楽天に鈴木の活力が浸透する。

 意図的に導かずとも、チームメートたちは「さすが」と嘆息を漏らし、指標とする。

「大地さんが来てくれてよかった」

 想いが結集すれば、楽天はもっと強くなる。

生粋のリーダーなのに超野球小僧。鈴木大地が楽天に与えるプラス要素。

まとめ

大地の声が聞けるインタビューは良いですね。

本人の声こそ真実に近い言葉なので・・・

知らないこともありましたし、これからもっと楽天で大地自身が楽しんで成長することを願っています。

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