「やりたいことはやれている。試合のなかで打つ打てないはあるので、そこの反省はもちろんしています。そこだけを追い求めるだけではなくて、自分がもちろんやっている練習であったり、考えている想いであったり、そういうのが後になって後悔しないようにやっている。現状はどうなったとしても、後悔しないような取り組みができている」。
「後悔しないような取り組みができている」ロッテ・鈴木大地の決意
ショート、セカンド、サードとポジションを移しながらも、昨季まで3年連続全試合出場中のロッテ・鈴木大地は、今季を迎えるにあたって、日本ハムから16年“本塁打王”のレアードが加入、将来の4番候補でもある安田尚憲との競争を強いられることになった。
振り返ればショートを守っていた16年には平沢大河が加入し、サードにコンバートされた昨季は安田が加わるなど近年、鈴木が守るポジションに将来を嘱望される高卒ルーキーが入団してきた。その度に、何年もプロの世界で結果を残してきた鈴木が先輩としての意地を見せた。
今回のポジションを争うライバルは、日本ハムで通算131本塁打を放ち、チームの課題のひとつでもある長打力を補うべく獲得したレアード。これまでのライバルとは違い、他球団で成績を収めてきた選手で、一筋縄ではいかない相手といえる。
オープン戦の起用法を見ても、レアードがサードの先発で起用されることが多かった。特にオープン戦最後の2試合はレアードがサードでスタメン出場し、鈴木はベンチスタートだった。シーズンが開幕してからしばらくは、レアードがサードでスタメン出場することが予想される。
そして鈴木は、オープン戦ではサードだけでなく、セカンドやファーストでも出場した。サード以外のポジションで出場することについて「ポジションがどうこうとか思っていない」とキッパリ。「試合に出られるということは、自分の強みになる。どこを守っても関係ないと思っている。どこでいくぞと言われても、分かりましたと自信をもっていえる準備はしている」と自信を見せた。
打撃面でもオープン戦では3月2日の中日戦から3試合連続マルチ安打、『7番・三塁』でスタメン出場した3月21日の阪神戦では二塁打を放った。春季キャンプ中に打撃で新しいチャレンジをしていた鈴木は「周りからみたらあんまり変わっていないと思いますけど、自分のなかで違う意識でやれている」と打率は.310をマーク。与えられた出場機会で新しい取り組みをしながらきっちりと、“結果”という形で期待に応えた。
「もちろん試合に出ることが一番ですし、最初から最後までグラウンドに立つのが一番。それができなかったときでも、しっかり自分の100%の何かができるように思ってやっています」。
キャプテンの肩書きを外れた昨季も先頭に立って声を出していたが、今年もその姿勢は変わらない。春季キャンプの守備練習では誰よりも声を出しチームを盛り上げ、オープン戦が始まってからもスタメン出場でない日も変わらず、元気よくノックを受けている。
「たとえどうなったとしても、良かったな、いいシーズンだったなと思えるシーズンにするために、必死でやっている。最高の1年にする。それだけです」。
チームとしても、個人としても最高の1年にするため、鈴木大地は今日もやるべきことをひたむきに取り組んでいく。
結果を残していても使う側の判断なのがプロ野球
素人目線でもオープン戦終盤の使われ方を見ていると、開幕スタメンの座はかなり厳しいのかなと推測してしまいます。
結果を残し続けてきました。記事にある通り.310は規定打席にこそ達してないものの達していれば8位の成績。もちろんチームトップです。
ただし悲しいことにスタメンを決めるのはチームの監督です。その監督が競争という名の決定事項を作り上げているのであれば、いくら結果を残していても外されてしまうのです。
他に不調な選手が居て、大地をスタメンにすることで少しでも勝利に近づく可能性があっても、使う側が勝利よりも直感?を上の価値観がだと思っていればそうなる世界なのです。
大地は違う軸で動いている
もちろんスタメンを守ることを考えてるでしょう。しかし監督が決めることなのは大地も分かっているのでしょう。
現状どうなっても後悔しない取り組みができている
どうなろうと鈴木大地が歩んできた道、取り組んできたことはマイナスになることはなく、今後の野球人生にプラスとなることでしょう。まず自分ができる最大限のことを取り組んで、それを軸とする。スタメンという結果も大事だけど、自分でコントロール可能な部分にフォーカスをあててるのはすごく良いことだと思います。